Competition of JPBA - 日本プロフェッショナルボディボーディング連盟

競技規定

 JPBA運営による大会は下記のルールに基づき運営される。

 1.イベント・ツアーの成立・シリーズランキング

A. コンディションによりイベントが続行できない場合でも、全ヒートの70%を消化した時点でそのイベントは成立とみなす。その場合、ポイント及び賞金は勝ち残っている選手に平等に分配される。このような場合、プロ宣言の権利は発生しない。
B. コンディションにより複数のイベントがキャンセルされる場合でも、開催したイベントの集計結果を以ってツアー成立とする。
C. 2010年度のツアーランキングは設定された全戦の合計ポイントによりランキングを決定する。

 2.フォーマット
  4人もしくは5人ヒートでの勝ち進みフォーマットはコンテストディレクターにより決定される。

 3.時間と波数
A. メインイベントとトライアルヒートの時間
a.
各クラスとも同じ条件、ヒート時間でなければならない。
その日のコンディションを考慮しヘッドジャッジの判断により、ヒートタイムを決定する。
B. 全ての公式ヒートのヒート時間決定はヘッドジャッジの責任による。
C. 全てのヒートはラインナップの整理されたエリアにて沖スタートで開始されなければならない。ボディボーダーは、任意で、パドリング時間なしでビーチからスタートしてもよい。5分の目視とPA警告が、決勝ヒートの前に与えられる。前のヒートが完了する前のラインナップに入りヒート中のライディングの妨げになったライダーには、罰金が科せられる。
D. ホーンの音はヒートの開始と終了に使用されなければならない。1鳴りで開始、2鳴りで終了。
E. 少なくとも1メートル四方の大きな三角形ディスクシステムを使用しなければならない。緑が開始、黄色は終了5分前、赤が終了。旗システムも代用可能。コンディションによりホーンが機能しない場合は、フラッグを優先する。
F. DJはヒートの終了の5秒カウントダウンを出さなければならず、0になったらヒートは即座に終了しなければならない。
G. 2ホーンの最初の1鳴り目はDJがゼロを指した時に鳴らなければならない。ヒートの終了はホーンの最初の1鳴り目になる。
H. ディスクまたは旗はDJがカウントダウンでゼロを指した瞬間には赤ポジションになければならない。
I. ヒートの終わりには、全てのJPBAコンテスト参加選手はプローンポジション(うつむいた状態)でマニューバ(演技)せずにビーチに直帰しなければならない。
a. 次のヒートが始まった後にライダーが不必要なマニューバを行い、ヒート進行を妨げた場合、罰金が課せられる。
b. 前のヒートが終わる前にライダーが波に乗ってしまった場合にも罰金が課せられる。
c. ヒートとヒートの間で、その競技者のヒートが始まる前に波に乗ってしまった場合、彼の波には0(ゼロ)が与えられるので、その人の最大波数が一つ減らされることになる。
d. 競技中にもしも競技者が競技エリアになにか装備を残し去って、次のヒートが始まってしまった場合、そして次ヒートライダーのスコアの障害になる可能性がある場合、その競技者は罰金が課せられる。
J. ヒートの進行中は、ヒート終了まで波をスコアするために、選手は波のフェース上でライディングする為の優先権が明確にある。
K. 一旦ヒートが始まってしまったら、どのような時間延長も認められない。もしも、ヒートが何かの理由で妨害された場合、ヘッドジャッジによりそのヒートは止められる。中断中のフラッグは赤である。そして、止められた時間から回復して、もともとの決まっている期間を運営する。もしもヘッドジャッジが協議の上で、すべてのヒートが再競技される方が妥当とみなされ、かつ、試合中断時点で誰も明白なアドバンテージを持っていない場合、または条件を変えて全員同じ計測で公平に審判する事が不可能な場合は例外である。
L. コンテストディレクターは、ヘッドジャッジに聞いて、ヒート時間の推薦を確認しなければならない。
M. コンテストディレクターのみが正確なイベントスケジュールを決められる。


 4.一般
A. 協議可能かどうかの決定はそのイベント開始の2日前(19:00)に決められる。これらはヘッドジャッジとコンテストディレクターにより決定される。
B. コンテストディレクターかヘッドジャッジの判断により、イベントではビーチキャディーが認められる場合もある。ビーチキャディは、ボードが紛失した時には水に入ってもよいが、もしもキャディがヒート中に波に乗った場合、そのキャディのボディボーダーは適切な妨害ペナルティを受ける。ウォーターキャディは、もしもヘッドジャッジがコンテストディレクターと共に適当であると考える場合は、明確に定義された管理エリア内では水に入ってもよい。
C. JPBAコンテスト参加選手は、彼らのキャディーが運び込んだ装備のみを使用して良い。もし、ヒート開始後に外部からアシスタントを受けるような事になれば(例:写真家の機材、その他のライダー等)、そのボディボーダーにはそれ以上の波乗りスコアは得ない、そしてその競技者は、いかなる実演もせずにただちにビーチに戻り、戻らない場合は罰金のペナルティを受ける。コンテストディレクターまたはヘッドジャッジは、水中から写真家を排除する事が適当であると考える場合、そうする事が出来る。

D. JPBAコンテスト参加選手の安全確保のためエリアを規制する場合、そのエリアはJPBAヘッドジャッジにより決定される。エリアが定められた場合、選手はエリア内で演技しなければならない。エリア外のライディングにはスコアシートに×印が記入され得点0が与えられる。


 5.ジャッジ・ジャッジ基準
  全てのイベントにおいて50%以上の割合でJPBAツアージャッジが含まれるものとする。JPBAツアージャッジの認定はJPBAジャッジ委員会において決定される。

JPBAコンテストにおけるジャッジングは次のような基準で行われ、これに順ずるものに高得点が与えられる。

A. プローンクラス
a. ボディボーダーが高得点を獲得するには、波のクリティカルなセクションで、スピード、パワー、そして流れを伴ったラディカルで、コントロールされたマニューバーを演じなければならない。
革新的で、進歩的なボディボーディング、加えて多様性をそなえたマニューバーは考慮され得点に反映される。ボディボーダーが波の上で最も難易度が高く積極的にこの基準を遂行できれば、それが、高得点につながる。
B. ドロップニークラス
a. プローンクラスの内容に加えて、カービングの深さや巧みなレールワークなども考慮される。
b. DK特有の動き(スラッシュ等)も得点に加味される。
c. どちらのクラスのアクションも成功して初めて得点の対象となる。


 6.発表
A. ヒート中は、全ジャッジのスコアが記入されるまでは、DJはスコアやライダーのアベレージスコアを漏らしてはいけない。すべてのJPBAコンテスト参加選手がラインアップにいなければ、波の”セット”にも適用される。
B. もしもDJによってスコアが与えられたり、審判により間違ったスコアを記入してしまったり、DJが間違ったスコアを与えたり、またはその他の理由によっても、JPBAコンテスト参加選手は一切の抗議は出来ない。
C. 競技者に知らせる事が出来るのは次の時。
a. その人が、競技出来る最大波数までもう1波残っている時。
b. その人が、割り当てられたライドを完了した時。
D. どのヒート、どの競技者においても、DJが好み(ひいき)を発言する事は許されない。コンテストディレクターによりペナルティの判断がある。


 7.抗議
A. 抗議は書面だけであれば、JPBA公式シートを使用して、結果発表後の30分以内にヘッドジャッジまたはコンテストディレクターへ手渡し出来る。どの審判結果に対しても、他が審判(意義申し立て)する事はできない。


 8.最大波数
A. 決勝を除いて最大波数は8とする。決勝は10または12にする事が出来る。競技中に割り当てられたマキシマム本数の波に乗り終えた場合、DJは競技者に何らかの形により知らせることを試みる。しかし、波数を数えるのはその人の責任である。マキシマム本数の波を終了した後にボディボーダーが水中に留まっている場合、次の時に妨害となり罰金の対象となる。
a. ボディボーダーが他の選手が乗ろうとした波を明らかに横取りした場合。
b. ポジショニングまたはパドリングで他の競技者の妨害をした場合。
B. 余分に乗った波のスコアはゼロである。


 9.集計
A. 勝者決定に5~3人ヒートを用いる場合、各ジャッジシート記入された得点は、集計用紙へ変換され、集計される。各ライディングの最高得点と最低得点は除外され、残った3つの得点が平均化される。インターフェア等ペナルティを考慮したのち、上位2波の得点が合計され、合計得点の最も高い選手より順位が決められる。
なお、インターフェアを犯した選手の得点は2番目のべストウェーブスコアーを50%とし計算される。即ち1/2カットで集計する。

 10.引き分け
A. ベスト2波の合計が同じ場合はハイポイントの高いほうが上位となる。
2波のそれぞれの得点が同じ場合は3波、4波・・・と採用し、勝者が決定するまで行われる。
B. 上記の方法で勝者が決定しない場合のみ、ヘッドジャジの判断で順位が決定される。


 11.妨害(インターフェア)
A. 基本ルール
a. 最大ピークから波の勢いに乗ったライダーが無条件にその波の所有権があるとみなされる。ライドに選んだ方向に問わず絶対妨げられない進路優先権(ライディングの優先権)を持っている。ライダー達が同時に波にの勢いに乗った場合、大きいピーク(ブレイキングゾーン)側にいるライダーに優先権がある。

B. 4もしくは5人競技での優先権
a. ポイントブレーク
どの波においても唯一の方向しか見出せない波の時は、波のピーク(ブレイキングゾーン)側のボディボーダーが、その波に乗っている間すべてに無条件の進路権利がある。
b. ワンピークブレーク(リーフオブビーチ)
もしも、シングルピークと明確にわかり、右と左の両方が利用可能な時、テイクオフの初期段階、そして右と左のどちらも優先と考えられない場合、進路権利は、最初に明らかにわかる方向で進み、ターンを決めたボディボーダーにある。2番目のボディボーダーは反対の方向へは進んでもよく、ペナルティもないが、その場合は、最初のボディボーダーを邪魔しないことが条件。(2番目ボーダーは、波のピーク(ブレイキングゾーン)の反対サイドへ行くために1番目ボーダーのパスを横切ってはならない。波のピーク(ブレイキングゾーン)側にいるボディボーダーの邪魔をする事なくそのようにする場合を除く。)
c. ビーチブレーク
複数の、ランダムの波のピーク(ブレイキングゾーン)では、状況によっては個々の自然により微妙に変化してくる。
ⅰ. 同じ波で2つ以上のピークがある場合は、大きいほうのピークの選手に優先権がある。優先権を持たない選手は、優先権を持つ選手のライディングの妨げにならないと判断される場合妨害にはならない。
ⅱ. ピークの定まらないオープンブレイクで2人以上の選手がテイクオフした場合にはテイクオフの早さに関係なく、危険回避をしなかった選手に対しペナルティが適用される。

C. 進路権利の基準
上記の可能性のある状況での進路権利の選択基準は、イベントヘッドジャッジの責任のもと判断される。

D. スネーキング
a. 波に乗った最初のライダー、つまりその波に最初に到達し、パドル開始し、乗りこんでいった人は、たとえその後他のライダーがより波のブレーク部分に近いポジションからテイクオフする場合や、またその人の背後のホワイトウォーター(スープ)からテイクオフしたとしてもその波の所有権がある。2番目のライダーはスネーキング干渉のペナルティ(インターフェア)を受ける。
b. あるボディボーダーが波の優先権を持ち、他のボディボーダーは彼の周りを後からパドリングしていき、優先権を獲得しようとしている時に最初のボディボーダーを干渉(インターフェア)してしまった場合、その人はスネーキング干渉(インターフェア)をコールされる。

E. パドリング干渉(インターフェア)
a. ピーク側にポジションをとっているボディボーダーに対し、他のボディボーダーは同じ波でパドリングやテイクオフでライディングを妨げてはならない。パドリング干渉(インターフェア)は次の時にコールできる
ⅰ. 迷惑行為を行っているボディボーダーが接触した場合、またはパドリングして波をとらえようとして、波のピーク(ブレイキングゾーン)側のボディボーダーのラインを強制的に変更させて競技者のスコアリングに悪影響を及ぼす可能性がある場合。
ⅱ. 迷惑行為を行っているボディボーダーが、波のピーク(ブレイキングゾーン)側のボディボーダーの前で明らかにセクションの崩壊を招き、その為競技者が通常ならそうならなかったであろう結果を招き、スコアに悪影響を及ぼす場合。
ⅲ. パドリングアウトの最中に相手に道を譲りきれず衝突が起こった時には、審判のコールは、それが事故だったのかそうでなかったのに基づいて、多数決で決める。
ⅳ. 波のピーク(ブレイキングゾーン)側のボディボーダーが波に乗った後で、いつまでも同じ波上でパドリングし続けるボディボーダーがいた場合。

F. パドリング衝突
a. 2名のボディボーダーが同じ波をねらってパドリングをして、それぞれが反対の方向に進もうとした場合、一方が譲らなければいけない。
ⅰ. 波の崩れる左右の方向に基づいて、どちらのボディボーダーが波のピーク(ブレイキングゾーン)側にポジションを持つ事になるのか、これは審判が決断する責任がある。テイクオフの初期段階で、波の崩れる方向がどちら側なのか判断出来ない場合、進路権利は最初に実演を行った者、または最初に明らかなターンを行い、左右の方向性を持った者にある。もう一方の者は、ペナルティを科せられないようにすぐにプルアウトするか、反対の方向に進む。
ⅱ. パドリング、ライディングにかかわらず、もし、2名の競技者が接触した場合、干渉(インターフェア)コールが一方または両方に科せられる。
ⅲ. 進路権利がないと判断されたボディボーダーは、たとえ両者が波をとらえていなくても、パドリング干渉(インターフェア)がコールされてもよい。(“P”はパドリング干渉(インターフェア)のシンボルで、直前の波スコアを記している2つのスコアリングボックスを分けているライン上にそのPがマークされる。)

G. 干渉(インターフェア)ペナルティ
a. ボディボーダーがライディング干渉(インターフェア)またはパドリング干渉(インターフェア)のあった波をとらえて、それがスコア対象となる波の場合でも、過半数(5人であれば3人、4人の場合で2:2の時はヘッドジャッジの判断)が干渉(インターフェア)をコールした場合、インターフェアが成立し、その波は得点ゼロとしてカウントされる。インターアフェアが成立した場合、インターフェアを犯した選手の得点は2番目のべストウェーブスコアを50%とし計算される。即ち1/2カットでの集計となる。
干渉(インターフェア)は、各審判のスコアシートにて三角形で記され、干渉(インターフェア)を受けたライダーのスコアに向けて矢印が書かれる。ライディングによって引き起こされた場合は、そのスコアの周りに三角形を書き、ライドした波にのる直前のパドリングで干渉(インターフェア)してしまった場合はそのスコアの上に書く、または、もし、そのライドの為のパドリングによる場合であれば、スコアとスコアの間に書く。
b. 干渉(インターフェア)を行うボディボーダーは必ずペナルティを課せられ、いかなる干渉(インターフェア)コールも、一度決定した判定は覆ることはない。
c. 干渉(インターフェア)を受けたライダーは、マキシマムウェーブを越えても定められた時間のなかで追加の波(エクストラウェーブ)が与えられる。これに対する例外は、ダブル干渉(インターフェア)で、この場合どちらのボディボーダーも追加の波を得ることはない。外部への障害、水中保安人員、水中カメラマンによる干渉(インターフェア)を受ける場合も、追加の波、またはヒートの遅延は、その時にヘッドジャッジが決断によって行われる。
d. ライダーは2つの干渉(インターフェア)を犯した時点で水からあがらなければならない。


 12.規律
  4人規律行為のためにエリア定義している地域もある。まだ定義されない他の地域においても、特別なケースが浮上した場合に備えて委員によって決められる。

A. ボディボーダーの不作法行為
財産、器物に故意の破壊あるいは損害をもたらすボディボーダー、あるいはボディボーダーのイメージへの損害は、懲罰的な処置、、若しくは適切な他の罰に従うことになる。
コンテスト内に関する罰則を下記の表にそれをまとめるものとし、その他の懲罰的な処置が必要と思われるケースについては常任理事相談の上、コンテストディレクターの判断でペナルティが科せられる。
選手は決定されたペナルティに従い、異議申立ては一切出来ない。
また、決定された処分が完了しない場合、イベントへの参加や公認プロ継続手続きなどは出来ない。

その他日常において、社会的動議に反する行為(迷惑・暴力行為・ドラッグ使用等)が確認された場合には、公認剥奪を含む相当の罰則を適用する。

内    容 ペナルティー
1:コンテスト開催内の暴力行為 罰金5万円及び失格/公認剥奪/出場停止処分
2:品行によるBBのイメージへの損害 罰金1~5万円
3:大会所有物の破損 罰金3万円+実費
4:大会開催地内の器物破損 罰金3万円+実費
5:故意によるゼッケンの規定外着用 罰金3万円
6:前後ヒートの進行の妨害 罰金1万円
7:ヒート中の競技エリア内での
フリーサーフィン
罰金1万円
8:ゼッケン不着用(ゼッケン返却まで) 罰金1万円
9:入賞者の表賞式欠席 賞金没収

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