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■コンテストディレクター ボブ・トーマス氏に対する質問
Q1.コンテストディレクターとして一番大事にするべきものは何と考えているか?
試合開催までの役目、試合当日の役目、試合後の役目は?
A1.コンテストディレクターとして一番大事なことは、しっかりとしたクルーを集めること。信頼できて、決まりを守れるメンバーを集めることが大事だ。市から場所を使う許可をもらうこと、保険、トレーラー、電気、テントなど必要な設備を揃えること。
保険とは選手へではなく、建物、駐車場内や公園内など部外者からの訴えに対応することの出来る保険が必要だ。
試合までの役目は、設備を整えてスタッフとのコンタクトをし、当日しっかり集まるように指示を出す。
試合中の役目は、みんなが役目を果たしているかを管理する。そして全体的な流れがスムースに行っているか管理する。
試合後の役目は、みんなにお金を払い、場所のクリーンアップを行う。
Q2.ボブとヘッドジャッジには先日お会いできたが、その他にどのような重要なポストがあるか?どのような責任者がいるか?
A2.コンテストディレクター以外にテクニカルディレクターがいる。彼の役目は、選手と緊密に会話をして、どのヒートにいるかなどの連絡をとる。ビーチマーシャルともコンテストディレクターとも違う。今回は存在しないので、私(ボブ)がコンテストディレクターとテクニカルディレクターを兼任している。
ヒート組みをするのもテクニカルディレクターの仕事である。99%このスタッフが存在するが、今回に限ってボブが兼任している。
Q3.自分達JPBAでは今、スポンサー等資金の確保や経費使用についてのバランスなどに課題を持っていると考えているが、今回のパイプラインやボブが管理している他のコンテストにおいての収入、支出の主な項目(ボブ本人、ジャッジの日当、その他スタッフの日当)はどのようになっているか?場所の確保に費用が掛かるか?メディアからの収入等はあるか?
A3.理想は大きなスポンサーからの資金で全ての費用が賄えればいいが、日本は特に費用がかさむので大変だと思う。
細かい作業のスタッフはスポンサー企業から人員を送り込んでくれることが多い。その辺はスポンサーと打合せで上手く出来るようにする。
テクニカルディレクターは大会が終わったあとにポイントを換算して、次のイベントのシードにも反映させる仕事などもあるから、数字に強い人がやるべきだよ。
ヘッドジャッジの仕事は3人のジャッジングをジャッジングすることだ。
例えばミスジャッジなどに対応することも仕事だね。
支払いが発生するスタッフは、ジャッジ、警備員、警察などがあるが、安全に関する費用がかさんでいる。ウォーターパトロールはとても高額で、1イベントで5,000ドル(約60万円)位掛かる。3〜4名のライフセーバーは救急救命士の資格を持っている。小さな波の大会では必要ないかもしれないが、パイプラインのように大波の高いでは必要となる。
設備も大きな出費です。
スポンサー次第で設備は変わって、過去に日本でASP(丸井カップ)のコンテストをしたときには2段のトレーラーなんかもあって、電気等も発電機じゃなくて送電線から引いていた。それを使わせてもらえてラッキーだったって覚えているよ。
ジャッジの日給は150ドル。あんまりたいした金額じゃないけど。
ヘッドジャッジが200ドル。テクニカルディレクターが200ドル。
テクニカルディレクターはヒート組みなどで一日前から動くことがあるので、その場合は一日分追加で払うことになるよ。
大きなスポンサーがつく場合などは、希望の日当をリクエストすることがあるよ。でも今回の大会のように額が小さな大会になってしまうと、どうにかして自分の給料を確保しなくてはいけないね。今回は5,000ドルくらい欲しいけど、多分無理だろうな。
実際4ヶ月くらいは準備で仕事をするのに、5,000ドル程度では割に合う仕事ではないね。僕も消防士というメインの仕事をしながら、大会のディレクターはサブの仕事として取り組んでいるよ。
場所の確保にはお金は掛からないが、市に対して100ページくらいの要望書を提出しなくてはならない。これが結構大変なんだ。
要望書には自分がどういうコンテストをしてきて、どれだけプラスの影響があって、マイナスの影響をどう対処するかなどを明記するんだ。
要望書は毎年作って、それが認定されると1,250ドルの保証金を払う。大会中に器物破損やゴミの問題で費用が掛かってしまう場合には保証金から引かれることになる。
ほとんどそんなことはないけどね。だから大会後は全部見回りをするんだ。
Q3.コンテスト開催する中で、ボディボードを更にメジャーなスポーツするために、同時に何か出来たら効果的ではないかという事はありますか?
A3.まずは大きなスポンサーを捕まえることが大事。そのスポンサーに映像などを見せて、トップライダーの紹介などをする。その場所の観光協会にアピールすれば資金提供が出るかもしれないよ。言葉だけより映像を見せると効果的だよ。
スポンサーは3〜5社くらいあるとベストで、テレビ・新聞・雑誌などのメディア露出があるということを企業にアピールすればスポンサーも動きやすくなるよ。
スポンサーもいろいろな方面から探すといい。市のバックアップを得るのはとても心強い。エントリー費でスタッフの給料が払えて、スポンサーからの資金で賞金を出すことが出来る。その為には市へのメリットを説明して観光協会に動いてもらうといいね。
あとは大会開催する場所の閑散期に大会を設定すると、歓迎されやすいし資金も出してもらいやすいよね。
Q4.競技としてしっかりとした考えを持って運営する上で、時には選手と対立する場合もあるかと思いますが、選手と一丸となって運営していくべきなのか、選手と対立してでも運営をしていくべきなのか、どのようにお考えですか?
A4.理想的なのはしっかりしたルールブックがあって、みんながそれに従ってくれるといいのだけど、現時点ではルールが曖昧な部分があるんだ。IBA自体もそのルールに従っていないので、そのルールが機能しきれていないのが現状なんだ。
以前の組織(GOB)ではルールブックがしっかり守られていたから、何かあってもそれを見れば解決することが出来た。
ほとんどの場合がそのルールブックを見れば解決が出来るよ。コンテストディレクター一人で決められない場合に関してはテクニカルディレクターやヘッドジャッジと相談の上決定をすることになるよ。
例えば選手がクレームしてきても、「これがルールだから」と言い切ればそれ以上の問題はないと思うよ。
ルールブックに従って行くことによって、選手もルールブックの存在を把握して理解していくし、今週はこうだけど来週はこう。と曖昧さが残ればみなからの理解も得られないと思うよ。
Q5.GOBオアフ(BOBさん)とIBAとの関係はどのように提携されていますか?
A5.現在はオーストラリアの組織(IBA)が僕ら(GOB)を乗っ取っているという状況だよ。
IBAがGOBとしてこの大会をやらせたくないということで、IBAのイベントとして開催することを望んでいる。そしてそれは僕(GOB)からしても好都合で、僕もIBAと協力しているという形ではやりたくないので、IBAとしてやってみろという感じだよ。
とにかく今となっては僕もそれで良かったと思っているよ。2001までの10年間はGOBとしてやっていたので、全てが上手く出来ていた。
話は違うけど、日本でワールドツアーを企画した際には、選手が「波が小さいところまで行くのだから賞金額を上げてくれ!」と言ったことに対して、日本の実行委員がその意見を受けてしまって、結果選手が開催するしないなどのコントロールをすることになってしまっていたんだ。それがとても良くなかったと思うよ。
パイプの試合より高いスポンサー費を出せという話にもなったんだ。
そういうことがあって、スポンサーもその意見に納得できずに、タバコブランドのセイラムもスポンサーも下りてしまった。クリムゾンなどもそうだよね。
結果その件でボディボードに対するイメージも悪くなってしまったね。
Q6.IBAのルールを使っているのか?ローカルルールも含まれる場合など、選手にどのようにインフォメーションしているのか?
A6.今はIBAのルールを使っている。でもそのルールをIBAですら守れない状況なので、それが原因でヨーロッパのイベントでも問題があったんだ。
特別なルールがある場合は、情報を一度開催元(IBA)に事前に提供して、そこから選手にインフォメーションしてもらっているよ。
Q7.仮に、自分が見ていない場所で重大な判断が必要な状況があった場合、最高責任者としてどのように情報を集め、どのような判断をすると思うか?
A7.自分のスタッフが確認できるのがベストだけど、それも出来ない場合は例えば喧嘩の場合は自分達には関係ないし、警察に任せてしまうだろうね。
一人で全部の把握と決定は出来ないから、しょうがないことはしょうがないよ。
Q8.ボブにとってのベストなコンテスト、コンテスト運営とは何か?
A8.一番いいのはポルトガルだと思う。政府がバックアップしてくれているんだ。
サーファーとボディボーダーとの関係もすごくいい。
サーファーの団体や選手、ボディボーダーとが協力し合って運営できているので、政府からの資金も片寄ることなく振り分けられている。現地の主催者が頭のいい奴だから、彼がとても良い大会にしているよ。
実は今年から彼にIBAのコンテストディレクターをしてもらいたいと思っていたんだけど、あいにく彼も自分のツアーがあって実現しなかったんだ。
ポルトガルのイベントでIBAがシリーズランキング上位選手を上のラウンドに入れてしまい、地元選手がみんな下から戦うことになってしまったという問題があって、暴動が起きたんだ。ポルトガル人はすぐにエキサイトするから。そんなイベントをいつも冷静なフィリックスが上手く収めたんだ。その時はIBAのルールに従わなかったんだ。それはその事態の収束ことを最優先させたからだよ。
10年位前まで日本で開催されていた大きなコンテスト(千葉、シーガイヤ)などで問題が出たときにも今のままでは上手く行かないとアドバイスもしたんだ。
パイプの試合で1万ドル、宮崎の試合で4万ドルって言われたんだけど、スポンサーも2万ドル程度なら何とかしたかもしれないが、4万ドルっていうのはさすがに無理で降りてしまったね。
そういう教訓を踏まえて、今の日本は良い勉強をしているのではないかな。
ルールブックはオンラインよりも本として作ったほうがいいと思うよ。毎年は大変だから、2年に一度作り直して、作って翌年は検討して作る。それがいいんじゃない?
GOBのときは2年に一度作って、日本語、スペイン語、英語と作っていたよ。
別1.ハワイインタビュー後半
1.2006年度収支報告
2..本年度の人事について
3.イベントフォーマットについて
4.エントリーについて
5.罰則の追加について
6.NSAとの連携について
7.今後の活動のための協力の確認
8.ハワイ研修内容のご報告
別2.ハワイレポート
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